2010年4月7日水曜日

Android搭載のインターネット対応テレビ

 ついに TVまで
スウェーデンの液晶テレビメーカーPeople of Lavaは4月5日、米GoogleのAndroid搭載のインターネット対応テレビ「Scandinavia」を発表した。米Wiredなど複数のブログメディアによると、42インチモデルが9月に2000~2500ユーロで発売の予定という。搭載するAndroidのバージョンは1.5で、アップグレードが可能。YouTubeやGoogle Maps、Webブラウザなど、Googleの各種サービスがプリインストールされているほか、「Lava App Store」からFacebookアプリやゲームなどをダウンロードできる。42インチ、47インチ、55インチの3モデルがあり、いずれも解像度は1920×1080。プロセッサは833MHzの英ARM製Cortex-A8で、無線キーボードが付属する。

2010年4月6日火曜日

波動関数の収縮

 茂木さんのブログで 面白い問題を 知った
 ロジャー・ペンローズが量子力学に対して立てている「フレーム問題」は、潜在的には深刻なものである。
 量子力学においては、波動関数を記述する基底ベクトルがとられ、ある状態の波動関数は、それらの基底ベクトルの(複素数を係数とした)線型和として与えら、観測をすることによって、系の状態が基底ベクトルで記述される状態のひとつに「縮退」し、観測されると考える。
 ペンローズがていした疑問とは、こうです。そもそも、基底ベクトルの取り方は任意のはずだ。三次元空間を記述するのに、(x、y、z)という座標系をとっても、それを回転させた(x'、y'、z')という座標系をとってもどちらでもかまわないように、本来は、ある特定の基底ベクトルのセットが特別な意味を持たなければならない理由はない。
 たとえば、「シュレディンガーの猫」の実験にしても、同位元素が崩壊し、毒薬の入ったガラス瓶が割れて、箱のなかの猫が「死んでいる」状態と、崩壊がまだ起こらず、猫が「生きている」状態それぞれが、波動関数が収縮する先の「基底ベクトル」にならなくてはならない理由は、量子力学の数学的形式自体からは与えられない。
 猫が「生きている」状態と、「死んでいる」状態が複素数で結びつけられた、混合状態が複数あり、それらが基底ベクトルのセットになったとしても、等価なはずだ。それなのに、波動関数の収縮の先は、猫が「生きている」、あるいは「死んでいる」状態になる理由はなぜなのか? その理由は、「コペンハーゲン解釈」のような標準的な量子力学の体系の「外」から与えられなければならないはずです。
 それでは、その「外」とはいったいなんなのか? ここに、量子力学が現状で抱えているもっとも深刻な脆弱性があるように私は考えます。そして、それと同型な脆弱性が、(数学的なものを含めて)およそ言語で世界を記述する立場に、普遍的に付随しているように思います。