2009年12月21日月曜日

Android端末

 BIGLOBEから来年Android端末が発売される。台湾Camangi製と、NEC製の2モデルが発売される予定.7インチのタッチパネルを搭載し、3GやWifi、WiMAXといったネット接続手段が利用できる。
 まずはCamangi製モデルについて、来年2月からモニターテストを始め、その後3~4万円で販売する予定。
機器自体は7インチのタッチパネル搭載ということでちょっと大きいが、「クラウドデバイス」としてBIGLOBEの提供する各種サービスを利用できる。
 来年1月からBIGLOBE会員向けにモニターの募集を開始。

NECだし、評価しようと思う.

2009年12月20日日曜日

Google Smart Book

Googleが1月初旬にリリースするといわれるAndroid携帯「Nexus One」.このインターネット企業が提供するハードウェアはスマートフォンにとどまらないようだ。現在Googleはあるハードウェアベンダーに対してChrome OSを搭載したNetbook製品の製造を持ちかける話し合いを行っている。
TechCrunchの話によれば、現在GoogleブランドのNetbook製造に向けた話し合いを進めており、技術的な詳細を記した提案書(Request for Proposal: RFP)を製造メーカーに対して送付しているという。出荷時期は来年2010年のクリスマスシーズンを見込んでおり、Googleからユーザーに対して直販する形式になるとみられる。
機能的な詳細で唯一わかっているのは、このNetbookがモバイル機能を標準実装していることで、ユーザーは1社ないし複数社との契約でモバイルブロードバンドを楽しむことが可能になるという。
TechCrunchではChrome OS自体がx86とARMプロセッサの両者をサポートしており、可能性としてはNetbookで一般的なAtomプロセッサではなく、ARMベースのプロセッサを搭載する可能性が高いと予測。
Googleが開発を計画しているのはNetbookではなく、むしろ「Smartbook」と呼ばれるカテゴリの製品が近いようだ。

この範疇のメディアは落としどころが難しい.iPhoneがあるのでって気がする.

2009年12月19日土曜日

Android端末

BIGLOBEから来年Android端末が発売される予定。台湾Camangi製と、NEC製の2モデルが発売される予定でどちらも7インチのタッチパネルを搭載し、3GやWifi、WiMAXといったネット接続手段が利用できる。
Camangi製モデルについて、来年2月からモニターテストを始め、その後3~4万円で販売する予定。
機器自体は7インチのタッチパネル搭載ということでちょっと大きいが、「クラウドデバイス」としてBIGLOBEの提供する各種サービスを利用できるのが特徴。

来年は Android vs iPhoneかな?

2009年12月17日木曜日

Note Taker

 VisiCalcの作成者ダン・ブルックリンさんが最近は携帯機器のアプリ開発に興味を持っていて、iPhoneアプリの第一弾をリリース、『Note Taker』。iPhoneのキーボードでもたもたしてるよりも手で書いた方が速い、という場合に活躍してくれること間違いなしなアプリです。
 意外とよく出来ていて、長い文章を書く場合にもかなり楽に作業できるようにデザインされています。
 文字認識機能はついていないので、そこからメールにテキストとしてペーストして送信、というのは出来ないのですが、書き留めたメモを見ながらキーボードで打ち込むことは可能です。
 手書きのページをそのままメールすることも可能。自分で書いた文字が解読出来ない方向けのツールではないですが、スケッチが好きな方やマインドマップをよく使う方、小さなキーを使ってバックスペースを連打しながらリストを作成するのが面倒な人にはかなりよく出来たツールです。
 使っている時の感覚はノートパッドに書いているのと大差ないので、使っていればすぐに使い方にも慣れてくるはず。
 特筆すべきはパーソナルコンピュータ界を大きく変えた存在であるダン・ブルックリンさんが、30年の時を経てもまだ新事業への情熱を失っておらず新しいプラットフォーム向けにソフトを作成した、という事実。彼自身の言葉によると:
 この数ヶ月に亘り私は様々なメディアやビジネル環境について学んできました。9月中旬に24インチのApple iMacとiPhone 3GSを購入し、Apple iPhone開発者プログラムに参加しました。何冊か本を購入し、チュートリアルを一つずつこなしてみました。その際にアプリケーションのアイデアが浮かんできたので、早速試作品を作り、他の人の役に立つようにアプリの改善を重ねて来ました。
 完成したアプリをApp Storeに提出したところ、無事承認され、ようやくどなたでもダウンロード可能となりました。VisiCalcから30年余、私の次なるステップはアップルハードウェアから始まるのです。
 
なぜか 世の中 捨てたものではないと 感心.

2009年12月15日火曜日

Chrome OS 詳細

7月に明らかにした設計思想に忠実なOSという印象を受ける.
パソコン世代の者にとっては,実装があまりに“不自由”なことが気になった.
 Chrome OSは,GoogleのWebブラウザ「Chrome」を動かす最小限の環境をセキュアに構築することに注力。プリインストール機の購入が前提。カーネル部分に手は入れられない。メイン・ストレージはクラウド。ローカル・データはキャッシュに過ぎない。プリインストール機前提なのはMac OS Xとそのファームウエアも同様だが,比較的簡単にroot権限を取得できる。
 ユーザーはWebアプリケーションの利用に専念できる。PC管理に費やす時間があったら,使いたいときすぐWebを利用してほしい。それがGoogleのメッセージだ。
 発表時にGoogleが提示したコンセプトは「速く,シンプルで,セキュアで,ほとんどの時間をWebで過ごすユーザーに向けた軽量OS」。
 11月に公開したセキュリティ設計思想では,「カウチ・コンピューティング」「ちょっとした仕事をこなす2台目マシン」「喫茶店や図書館での貸し出し機」「家族で共有する2台目マシン」と,メインマシンとしての汎用性は初めから見切っている。
 汎用OSでは互換性や利便性とのトレードオフから採用が難しかった手法をふんだんに取り入れた。
 Chromeブラウザが動作する組み込みOSとして機能をスリム化。
 ネットブック出荷後に加わる実行ファイルは,原則として不正なプログラムとして扱う、ホワイトリスト型のアプローチ。
 セキュリティ以外の側面から,起動が高速で,無駄なシステム・サービスがメモリーを圧迫しない軽量なOS。
 セキュリティ実装を軸にChrome OSのアーキテクチャを把握するために,
 (1)ファームウエアとカーネルの起動プロセス,
 (2)リソースの隔離機構,
 (3)デスクトップ環境という三つのレイヤーをからみてみる。

 (1)のファームウエアとカーネルの起動プロセスは,ファームウエアとカーネルの各プログラムに施した電子署名をチェックし,改変があれば復元する,というもの。この検証と復元動作に対する不正アクセスからの防護を,Chromeブラウザへの特化とプリインストールによって確保している。
 難点は,すべてのプログラムに署名を施す手間がかかることだ。ただChrome OSは,Chromeブラウザの利用に特化しているためプログラムの数が少ない。
 まずファームウエアの部分は,PC-AT互換機としてのレガシー・サポートなどを省いてブートに必要なプログラムのみに絞る。例えばフロッピー・ドライブは初期化しない。
 カーネルについては,ごく少数のパッチを除いて,動的に追加可能なカーネル・モジュールを利用しない。「Upstart」という並列処理が可能な初期化プログラムを使うなど初期化の時間を節約する。セキュリティ・ホールが存在する可能性も低くなる。
 カーネル以外のシステム・プログラムも最小限に抑える。バッテリ管理やネットワーク・ドライバの制御に使う「D-Bus」デーモン,ネットワーク周りの設定管理プログラム「Connection Manager」,無線LAN接続用のWPAサプリカント,自動更新,電源管理,スクリーン・セーバー,時刻同期のNTP,ログ管理のsyslog,タスク・スケジューラのcron。Chrome OSの主な起動プロセスはたったこれだけだ.

 Chrome OS内部のプログラムを徹底的に隔離することで,不正なプログラムの進入や活動を防ぐ。隔離機構のセキュリティ・ホールに対しては,OSの自動更新で迅速に修正して被害を最小限に抑える。
 Chromeブラウザは,コンピュータのリソース管理の単位であるプロセスをタブやChrome拡張ごとに生成する。プロセスはそれぞれ別の仮想メモリー空間を持つ。あるプロセスが不正アクセスを受けたとしても,他のプロセスへの波及を防げる。
 さらにChrome OSでは,HTTP,HTTPSを処理するプログラムもプロセスとして独立させる。副作用として,プロセス間でデータをやり取り(プロセス間通信)する際のオーバーヘッド増加がある。このためChromium OSプロジェクトは,プロセス間通信高速化についてコミュニティの貢献を求めている。
 プロセス分割の単位を細かくしたうえで,それぞれが利用可能なリソースは制限する。例えばファイル・システムでは,プロセスごとにアクセス範囲を変え,許可しないリソースへのアクセスは拒否する。隔離には,Linuxカーネルに取り込まれたTOMOYO Linux,ファイル・システムのルートを変えるchroot,Linux向け仮想OS技術の一つであるLinux-VServerなどを当面は採用。
 不正アクセスが狙うユーザーのデータは,ローカル・ストレージの工夫で守る。ルート・パーティションは読み取り専用とし,ユーザー・データを暗号化。そもそも主ストレージは,Googleのデータセンターという位置付け。ローカル・ストレージはキャッシュとして割り切る。
 これら保護策のセキュリティ・ホールを放置しないように,OSは随時自動でアップデートする。その際はSSLサーバー認証,ダウングレードの禁止,OS起動時と同様の電子署名チェックなどで,不正なプログラムが潜り込まないようにする。長期間オフラインで利用する場合はアップデートが滞ることになるが,Webアプリケーションの利用が前提であれば問題にならない。
 
 「Chrome OSはユーザーがダウンロードしては使えない。プリインストール機を買う必要がある」というGoogleの方針だ。組み込み以外の提供を許すと,電源投入時から始まる動作チェックをすり抜けるパッチを当てられる場面を極力少なくするという設計思想のほころびにつながる。
 Chrome OSを設計するうえで想定外としたセキュリティ侵害の一つに,ファームウエアへの物理的なアクセスがある。ファームウエアを格納するEEPROMの差し換えは物理セキュリティの領域というわけだ。

 セキュリティ機構に加えてデスクトップ環境の構成を把握すれば,それがそのままChrome OSの全貌になる。
 デスクトップ環境は,ウィンドウ管理に定番のX Window,半透明処理を追加するComposite extension,GNOME由来のユーザー・インタフェース・ライブラリであるClutter,コーデックやストリーミングを管理するOpenMAX,3D描画のOpenGL/GL ESと,これまでオープンソース・プロジェクトで開発が進んできたライブラリの組み合わせが核となる。
 そのうえに,ブラウザとGoogleが開発したウィンドウ・マネージャが載る。基本的に他の一般的なウィンドウ・マネージャと同様の構成で,ICCCM(Inter-Client Communication Conventions Manual)とEWHM(Extended Window Manager Hints)というUNIXのウィンドウ・マネージャの仕様に沿っている。
 IM(Input Method)プラットフォームはiBusを使う。Chromium OSでは,日本語入力用にibus-anthyを搭載済みだ(ただしターミナルを起動して初期化する必要がある)。将来の予定として,Chromium OSプロジェクトは日本語入力に「Google 日本語入力」を採用する。
 徹底的にChromeブラウザ基盤としてのフェイル・セーフにこだわったChrome OS。多くの作業はWebアプリケーションで事足りるようになった。Chromeブラウザに感じていた物足りなさは,Chrome拡張のベータ版公開で変わりつつある。マウスジェスチャー機能やブックマーク同期機能など,最低限必要なものがそろい始めた。
 ただパソコンを使い始めたときからブログにメモ書きし,ネットに写真や動画をアップロードするようなユーザーは,むしろ自由を満喫するはず。

2009年12月12日土曜日

Jolicloud

『Chrome OS』の有力な対抗馬として、ネットブック用OS『Jolicloud』のα版が出た.
『Chrome OS』とは設計コンセプトが異なり、『Chrome OS』にはないデスクトップ対応型という特徴がある.
アプリケーションディクショナリーはiPhone風.

ディスクトップ対応にしなければならない理由が見えていないが、UIがiPhone風はいい.

2009年12月9日水曜日

Google Goggles

 Googleは携帯で撮影した画像で検索をかけることができるAndroid用のサービス「Google Goggles」を発表.
 画像検索するにはAndroid携帯でGoogle Gogglesを立ち上げ、書籍やアルバムのカバー、ロゴや風景などを撮影し送信する。画像はGoogleのデータセンタに送られ解析され、Googleのもつ大量の画像データベースと照らし合わせられ、結果がユーザに返される。
 Google Gogglesは現在まだGoogle Labsで実験段階にある.Android 1.6以上の携帯電話に対応しており、アプリケーションはAndroid Marketにて無料で提供されるとのこと。
 
 画像が検索キーになる日が来た.マッチングの問題だが、どの程度のレベルなのだろうか?

2009年12月7日月曜日

Net端末戦略

中島聡さんのブログから

Googleが選んだ戦略は、
(1)Android・Chrome OSを無料で提供することによりOSをコモディティ化すること、
(2)それらのOSがさまざまなCPUで動くようにする=CPUをコモディティ化すること、
(3)政府にネットのオープン化を迫る=通信事業をコモディティ化すること、
の三つである。
 今年後半になってAndroidケータイが増えて来たのはまさにその結果だ.
 2010年にはChrome OSのためにネットブック・ビジネスへの参入障壁が下がり、競争原理によりもっと値段が下がる。Chrome OSのために、ネットブックにおけるIntelアーキテクチャの牙城がくずれ、ARMベースのネットブックが売れ始める可能性さえある。100ドル・パソコンの時代は目前だ。

 
Net-bookを使っている私には、通信事業のコモディティ化までは見えていない.マイクロソフトが築き上げてきたパソコンのコモディティ化=PCビジネスは終焉を迎える ということだ.

2009年12月6日日曜日

Apple戦略

 中島聡さんのグログを読んで.
 今のAppleのビジネス戦略は、倒産寸前だった97年当時に作った「30年ロードマップ」に書かれた通りのシナリオを描いているという。
 「映像・画像・音楽・書籍・ゲームなどのあらゆるコンテンツがデジタル化され、同時に通信コストが急激に下がる中、その手のコンテンツを制作・流通・消費するシーンで使われるデバイスやツールは、従来のアナログなものとは全く異なるソフトウェア技術を駆使したデジタルなものになる。アップルはそこに必要なIP・ソフトウェア・デバイス・サービス・ソリューションを提供するデジタル時代の覇者となる」である。
 Final Cutが着実に画像編集ツールとしてのプロフェッショナルの間でのデファクトの地位を取りつつある部分だとか、WebKitがスマート・フォン向けブラウザーのデファクトになるつつあるなど、とても戦略的に思える。
 「これから10〜15年の間にアップルが何をしてくるか」が自然に見えて来る。
 Apple TVは「ひょっとしたら売れるかも知れない」などの軽い気持ちで作ったデバイスではなく、「アップルがリビングルームにネットを通して映像が提供される時代の覇者になるための最初の一歩」であること。日本でも米国でも光ファイバーを通した映像の配信はまだまだビジネスとして立ち上がっていないが、いつかはそんな時代が来ることだけは確実。Apple TVはそんな時代に向けた先行投資であり、いつかはApple TVをリビングルームのiPhoneのような存在にしようと企んでいることは明白である。
 Appleが書籍・雑誌のデジタル配信ビジネスに本気で出て来ることがほぼ確実なこと。「デジタルで配信された書籍・雑誌を読むのに最適なデバイスは何か?」と考え、それに最適なデバイスをハードもソフトもサービスも含めて設計し、コンテンツ流通の仕組みと一緒に提供するのがAppleである。
 ゲーム市場。最近のiPhone/iPod touchのアプリの宣伝の仕方でも分かる通り、Appleはすでに「ゲームを遊ぶ」をその二つのデバイスの主要なユーザー・シナリオの一つと位置づけている。わずか2年あまりの間に、iPhone/iPod touchは既にSony PSP、Nintendo DSに十分対抗しうる携帯ゲーム・プラットフォームに成長したのだ。
 PS3/Wii/Xbox360に対抗する据え置き型のゲーム市場。何年後になるかはわからないが、次の世代のApple TVがOS-Xを搭載し、iTunes storeからゲームをダウンロードして遊べるようになる、という可能性は十分にある。
 ロードマップが、出井さんの時代にソニーが掲げていたビジョンと酷似している点。97年の時点でそこまでのロードマップが書けており、かつそれをこれだけ長い間ブレずに着実に実行して来ているという点が、まさに今のAppleの戦略の強さの源流だと思う。

 久し振りに経営戦略を聞いた.おかしいほどに確かにソニーと似ている.出井さん去りし後のソニーの慮る私である.