2010年6月2日水曜日

iPhone OS 4.0とAndroid 2.2

iPhone OS 4.0とAndroid 2.2はどちらが優れているのか
 ――ブログメディアThe Next Webの比較記事から。

マルチタスク - 勝者:Android

 AppleはiPhone OS 4.0でマルチタスクに対応したが、Androidは以前からこの機能を提供している。どちらのマルチタスク機能でも、バックグラウンドのアプリはサスペンドされるようになっている。
 だがiPhone OS 4.0では、サスペンド中のアプリは、バックグラウンドオーディオなど特定の動作以外はできないよう制限されているため、バッテリーの消耗がない。
 Androidにはこのような制限はないため、複数のアプリがバックグラウンドで動いているとバッテリーが急速に消耗する。Appleの方が効率的だが、マルチタスクへの対応が遅かったため、Androidの勝ちとしている。

アプリ - 勝者:iPhone

 Android Marketのアプリは約6万種、AppleのApp Storeは20万種を超える。特にゲーム分野では、iPhoneアプリの質はAndroidアプリを優に上回る。とはいえ、Android Marketも急速に成長している。

ハードウェア - 引き分け

 Androidは多種多様な端末に搭載されており、価格もさまざまで多様性があるが、その一方で端末によってOSのバージョンが異なるという分断化の問題も抱えている。片やiPhoneは1種類の端末しかなく、ずっとシンプルだ。それぞれ一長一短あるため、勝負は引き分け。しかし両者とも、古いデバイスのユーザーが新OSの恩恵を受けられないという点では同じ問題を抱えている。

ネット閲覧とFlash - 勝者:Android

 Android 2.2はスピードを売りの1つにしており、Googleは同OSのブラウザは最速モバイルブラウザだと主張している。一部のベンチマークでは、それを裏付ける結果も出ている。しかしFlashコンテンツを利用すると、速度がかなり低下してしまう。しかし、Flashを排してユーザーができることに制限を課すAppleのやり方に対し、Androidはユーザーに選択肢を与えている。

音声操作 - 勝者:Android

 AndroidもiPhone OSも音声コマンドによる操作ができるが、Androidの方が優れている。iPhoneの音声操作では、意図したのと違う相手の電話番号が検索されたり、違うアーティストの曲が再生されたりすることが多かったが、Androidの音声認識は精度が高かった。

音楽、映画、写真 - 勝者:iPhone

 音楽や映画ではiTunes Storeを擁するAppleが圧倒的に優位。iPadの改良版フォトプログラムがiPhone OS 4.0によりiPhoneにも導入される可能性が高いことを考えると、写真の閲覧においてもiPhoneのユーザー体験はAndroid製品に勝る。

UIの美しさ - 勝者:iPhone

 Androidは最初のリリースに比べればかなり見た目がよくなったが、iPhoneのUIとはまだ大きな差がある。

新機能 - 勝者:iPhone

 Android 2.2もiPhone OS 4.0も幾つか新機能を加えているが、そのアプローチは異なる。Googleは問題を修正し、OSの基礎部分を調整して高速化したのに対し、Appleは旧版からの改良ではなくパラダイムシフトというアプローチを取っている。またマルチタスクなど遅れていた部分でAndroidに追いつき、Android 2.2のExchangeサポートに対抗して、Exchangeの複数アカウントサポートを盛り込むなどしている。Androidは健闘しているが、Appleは非常にうまくアピールしているようだ。

個人的には先駆者たるiPhoneの優位は固いと思っているが、音声操作だけはAndroidが優位なので、サポートするものにとって 少し 考慮がいる

0 件のコメント: