2010年7月11日日曜日

研究のデジャヴ—

Communication of ACMの3月号にジャーナルよりも国際会議を重視するのはコンピュータサイエンスだけ。
全般に難関とされる国際会議はそのときそのときで流行しているテーマがあり、逆に流行以外のテーマを扱った論文は採録されない傾向があります。特定のテーマに絞ることで発展を促せるかもしれませんが、本来、流行にとらわれずに研究すべきテーマは採択されないという状況がおきがちです。
流行しているテーマがある程度発展すると、次に流行するテーマを探すという繰り返し。10年も立つと昔、流行したテーマを忘れており、同じテーマの研究を再度繰り返すことになります。これがコンピュータサイエンスでよくいわれる研究のデジャヴ—の原因になっている.
一方、ジャーナルの査読の場合は、いい研究か否かどうかで採否をきめるので、地道な研究も採録されます。

コンピュータサイエンスは多少はジャーナル指向になった方がいいのかもしれません。学生時代 数値解析全盛の頃、マイペースで 同じ研究をしていた教授を思い出した.

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