2010年1月4日月曜日

2010年に大きく伸びる技術

Erick Schonfeld さんの記事から


1 タブレット: 今年もっとも期待されている製品。美麗なAndroidタブレットがあり、まだコンセプトだけのがいくつかあり、“あの”タブレットがある…最後のApple Tabletは、タブレットといえばそれのこと、というデフォルトスタンダードになるかもしれない。
ラップトップ(==ノートパソコン)とiPhoneのあいだに、何かもう一種類コンピュータが必要だとしたら、それはタブレット以外考えられない。それが何であるにせよ、大前提は「Webがベース」ということだ。アプリケーションもデータもソーシャルな生活も、すべてWeb上に引っ越してしまった。タブレットは、そんな時代のニーズから生まれた、Web中心の簡素な製品であるはずだ。
デバイス化したWeb」。デジタルブックやWeb上の新聞や雑誌を読むための優れたeリーダーでもあるだろうし、ポータブルなWebテレビでもあるだろう。

2 位置情報: 携帯電話がGPSを搭載したこと+ソーシャルネットワークの普及+モバイルアプリケーションの絶えざる進化により、重要なアプリケーションはどれも、位置対応機能を持つことになるだろう。位置をソーシャルにブロードキャストする位置専用アプリだけでなく、Twitter、Facebookといったメジャーなアプリケーションがすべて位置対応機能や位置APIを提供するだろう。すでにTwitterはMixer Labsを買収して、そういうAPI(GeoAPI)の提供を最近開始した。

3 リアルタイム検索: TwitterやFacebook、MySpaceなどからリアルタイムのデータストリームをライセンスされたGoogleとBingは、さっそくリアルタイム検索を装備した。Google等はトウィートなどリアルタイムアップデートの検索結果における有効な扱い方を会得するだろう。また、Collecta、OneRiot、Topsyなどのリアルタイム検索専門サイトも、その得意技をさらに高度に磨き上げるだろう。そしてリアルタイム検索は、TwitterやFacebookなどにおけるナビゲーションの一形式になるだろう。もっとも重要な技術はリアルタイム検索とリアルタイムフィルタリングとの結合だ。それによりユーザは、最新の情報を入手するだけでなく、もっとも適切で正しい情報を入手できるようになる。

4 Chrome OS: 11月にGoogleが一瞬ちらっと見せたChromeオペレーティングシステムは、今年の後半にリリースされると思われる。Chrome OSはGoogleからのWindowsに対するもっとも至近距離からのパンチ攻撃で、Webアプリケーションの高速化に焦点を置いた本格的なOS製品だ。うわさではGoogleはすでにChromeネットブックを開発中で、それにはこの“Web OS”(Chrome OS)の実力を誇示する目的もある。タブレット機にもぴったりのOSだろう。

5 HTML5: Webの骨組みであるHTML(Hypertext Markup Language)はこのところ長年、次のバージョンを準備中だったが、それがHTML5だ。すでにFirefoxやGoogleのChrome(OSではなくブラウザ)はHTML5に対応している。これからはFlashやSilverlightなどのプラグインを必要としない(HTML5の実装本体が…これまでの静止画像等と同じく…当たり前のように動画を扱う)。HTML5にはこのほか、オフラインのデータストレージ、ドラッグ&ドロップなど、Webアプリケーションをデスクトップアプリケーションのように動作させられる機能がある。2010年にはHTML5の機能を隠し持ったWebサイトが増えるだろう。

6 モバイルビデオ: iPhone 3GSをはじめ、最近の“Webフォーン”はビデオカメラがあるから、ビデオをストリーミングする(送&受)アプリケーションが増えてきた。3Gではデータ通信もパワーアップするし、4Gでは本格的にブロードバンドになる(Verizonが次世代LTEネットワークの次段階として準備中)から、モバイルビデオもいよいよ本格化する。

7 拡張現実(Augmented Reality, AR): ケータイのカメラのもっともクールな使い方は、いろんなARアプリケーションと一緒に使うことだ。それらはカメラのファインダ上の現実の画面の上に、その場所や施設などに即したいろんな情報(ほかの写真、テキスト、トウィート、仕事のデータなどなど)をオーバレイする。TonchidotのSekai CameraやLayar、GraffitiGeoなどAR専門アプリだけでなく、今ではYelpのような“お店リビューサイト”もARを使っている。

8 モバイルトランザクション: 今のケータイは本格的なコンピュータなので、eコマースも十分にこなせる。2010年に一般的に普及すると思われるのが、ケータイ上でのショッピングの各種対話的処理と支払い処理だ。TwitterのファウンダJack Dorseyが最近創業したSquareは、iPhoneにクレジットカードを読ませる。その競合製品としてVerifoneやMophieがある。つまり各個人のケータイが(クレジット情報付きの)POSデータを送信して、ショップ側ではそのデータを販売管理やCRMなどの業務アプリケーションで処理するのだ。

9 Android: 昨年はVerizonのDroidをはじめ、Androidケータイの機種が20種類あまり発売された。あと数日でGoogleのNexus Oneが発売されるが、それはAndroidケータイとしては初めての、キャリアを特定しないアンロック製品となる(T-Mobileからキャリア補助金付きのも発売されるが)。AndroidはGoogleのiPhone対抗システムで、キャリアも実機も複数社になるため、大普及した場合にはデベロッパにとってきわめて魅力的だ。Androidのアプリケーションは今すでに1万本以上ある。もちろん今年はもっと増える。また、Androidを搭載した携帯電話以外の製品も、各種出回るだろう(たとえば前述のタブレット機)。

10 ソーシャルCRM: TwitterやFacebookで一般大衆に普及したソーシャルでリアルタイムなコミュニケーションツールが、今年は企業にも浸透していく。Salesforce.comが近く立ち上げるChatterは、TwitterとFacebookから汲み上げた企業データのリアルタイムストリームを、ビジネスのツールとして活用する。

CRMの時代はわかるが、以外はモバイルに時代になる.

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