2010年1月8日金曜日

モバイル戦略

 iPhoneに続く、黒船出現ですね。GoogleはNexus Oneの利用料金を新たな収益源と思っておらず広告用スペース、つまりカンバンだと割り切っているので怖い存在。
 Googleは広告収入をえるためにカンバンの数を増やすことを狙いカンバン、つまりNexus Oneの利用料金はどこまでも値下げしてくるでしょう。利用料金は無料になることも想定した方がいいかもしれません。収益モデルからみると広告代理店に近い業態の企業です。実際、Googleの収益のほとんどすべては広告料のはず。
 Googleは広告収入でも利用料金でもないもうひとつの収益モデルがあります。それはソフトウェアやコンテンツデータの販売で収益をあげるというもの。
 ここで問題はAppleの特許。AppleはiTunesストアのまわりで基本特許を固めており、Googleといえども特許をさけてソフトウェア・コンテンツ販売ビジネスができるかは見物ですね。Appleの強さは、B2Cの電子商取引の特許にあります。
 これから10年はIT分野は特許を含む知財の争いになっていくと思います。それが時代の流れならば生き抜くしかないのです。
 ネットワーク側のサービスで商品差別化する時代。「もの」よりも「サービス」に注力すべき。クラウドコンピューティングにしても、エンタープライズシステムの文脈で語られることではなく、家電製品や組込コンピュータの方がクラウドコンピューティングの影響は大きい。

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