2010年1月10日日曜日

デペンダブルコンピューティングとAda

ディペンダブル (dependable 頼りになる) の定義は以下のものだ
Dependability  :== 

Threats  
 - Faults
 - Errors
 - Failures
Attributes
 - Availability
 - Reliability
 - Safety
 - Confidentiality
 - Integrity
 - Maintainability
Means
 - Fault preservation
 - Fault tolerance
 - Fault removal
 - Fault forecasting

A. Avi!ienis, J.-C. Laprie, B. Randell,
"Fundamental concepts of dependability," UCLA CSD Rep. 010028

意訳は以下のことらしい.

脅かすもの =
 
手段
 故障
 誤り
 障害
属性
 有用性
 信頼性
 安全性
 機密性
 完全性
 保守性
手段
 故障
 防止
 耐性
 除去
 予測

 安全・安心というキーワードが流行ったせいか、デペンダブルコンピューティングの研究者は多い.意外にミッションクリティカルなシステムを知らない.ミッションクリティカルな制御系システムを対象としたプログラム解析の研究をされている方に「解析対象のプログラミング言語はAdaですか?」と聞いたら、Adaは大昔に廃れた言語と強く一蹴。
 ミッションクリティカルなシステムの代名詞である航空機の制御系はAdaで開発している事例は多い。Boeingの旅客機もAirbusの旅客機も制御系はAda言語で書かれている部分が多いし、それは最新の787もA380でも変わらない
 
Adaは私が学生時代に 国防省の次期主要言語として華々しくデビューした【私も仕様書を読み漁った一人だ】が、システム開発と同じく、使用者にも難しく 限られた分野で使われてきた.

 年末に会った人からも Adaの完備性について 聞かされたが、安全性では 未だAdaしのぐ言語はでてきていない.
 Adaがでてきて、それを頂点として 言語は簡易版に移ってしまった気がする

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